市川透 個展「晴礼讃歌（ハレルヤ）ー日々を生きる」開催記念
オンライン同時販売

個展の開催を記念して、B-OWNDサイトでの新作同時販売が決定しました。
オンラインでお買い求めいただける貴重な機会です。
ギャラリー展示とは別の作品をご紹介しておりますので、ぜひ個展と合わせてお楽しみください。

販売開始：2025年12月24日（水）12:00～

outline

「晴礼讃歌（ハレルヤ）」とは、日本の伝統的な概念である“ハレの日”と、キリスト教における祈りの言葉「Hallelujah（神を讃えよ）」とを重ね合わせた、市川透独自の造語である。

日常生活「ケ」から一歩離れ、人生の節目を祝う「ハレ」の精神と、目に見えぬ存在へ感謝を捧げる祈りの讃歌。そのふたつを重ねることで、本展は「祝うこと」「生きることへの感謝」をテーマとしている。

古来、人はお正月、成人式、七五三、結婚式、祭礼など、人生や季節の節目に「ハレ」の場を設けてきた。 それは単なる祝事ではなく、生きることの尊さを確かめ、未来への祈りを込めるための儀式でもあった。市川は、そうした「祝う」という行為の根源的な意味を、陶という素材に問いかける。

また、本展の作品は、キリスト教に残る代表的な祈りの言葉「Hallelujah（神を讃えよ）」からもインスピレーションを受けている。 聖夜を彷彿させる、ベツヘレムの星の金とプラチナの装飾に加え、Evergreenの緑、Snowの白、そして“GOD IS LOVE”を象徴する赤――をまとった器たちは、祈りと祝福の想いを宿し、見る者の心に深く語りかける。

市川の創作の根底には、これまでの作品でも示されてきた「限りある命」へのまなざしがある。そのまなざしは本展において、「生を讃える」というかたちで、器に息づいている。

祝うこと、讃えること、そして今日という一日を生きること。

本展「晴礼讃歌（ハレルヤ）」は、日々を懸命に生きる私たちひとりひとりへ向けた、市川透による静かな賛歌である。